普段私たちが何気なく飲んでいる、飲み物が入ったペットボトルは、
普段資源ごみとして回収されていますよね。
ペットボトルキャップは、多くの自治体では、
プラスチックごみとして回収されているかと思います。
ペットボトルキャップはリサイクル資源として、
学校や自治体などを通じて回収されることがあります。
なぜかといいますと、回収されたペットボトルキャップは、
リサイクル資源として販売され、
その収益が支援団体へと寄付されています。
そして支援団体がユニセフと連携して、
ペットボトルキャップの売却益でワクチンを注文し、
発展途上国の子どもたちへと届けるという仕組みです。
ペットボトルキャップの回収は、学校や一般企業のほか、
以前は郵便局でも行われていました。
郵便局は以前「エコキャップ運動」として、
ペットボトルキャップ回収を行っていましたが、
現在その取り組みは行われていません。
ペットボトルキャップの回収箱は、スーパーの入り口などで、
見かけたことがある!という方も、いらっしゃるかもしれませんね。
私たちが日頃生活するなかで、
身近に行われている支援活動の一つではないでしょうか。
ペットボトル飲料を飲んだ後、キャップを集めておいて、
設置してある回収箱へ入れるだけで支援ができます。
捨ててしまう前にちょっと考えてみませんか。
ペットボトルキャップ回収…イオンは貧困に苦しむ子ども支援寄付へ!
ペットボトルキャップの回収は、自治体や学校だけでなく、
さまざまな企業でも行われています。
そのなかでもイオンは、
『ペットボトルキャップで世界の子どもたちに笑顔を!』、
という支援活動に取り組んでいます。
全国にあるイオンの店頭で、
ペットボトルキャップを回収しています。
それをリサイクル業者に買い取ってもらい、
そのお金を支援団体に寄付する、といった取り組みです。
寄付されたお金は具体的にどのような支援に使われているのか、
気になりますよね。
図書で支援
ベトナムの子どもたちに図書室を設置し、
本や備品を寄付しています。
栄養給食で支援
ベトナムの子どもたちが身体測定をした際、
栄養が足りていない子どもたちを中心に、
栄養が取れる給食を支援しています。
ワクチンで支援
ブータンやラオスの予防接種が受けられない環境の子どもたちに、
BCGワクチンやポリオワクチンの接種を支援しています。
このようにイオンは、主にアジアの途上国の子どもたちに、
支援する取り組みを行っています。
途上国には貧困などの理由によって、教育を受けられていない、
しっかり栄養を取ることができていない、医療を受けられない、
このような状況の子どもたちが多くいます。
イオンの出入口に、ペットボトルキャップの回収箱が設置されていますので、
気軽に協力することができますよ。
ペットボトルキャップがワクチンは嘘?うさちゃんクリーニングで実施!
ペットボトルキャップの回収は、
リサイクルをして得たお金が寄付となる、
という仕組みですよね。
しかし、あるNPOの支援団体がリサイクルの売却益を、
ワクチン代に使用せず、別の支援事業に使用した、
といった出来事があったようです。
途上国に寄付するワクチン代になると思って回収されていたペットボトルキャップが、
ほかの支援に使われていたんですね。
せっかく協力したのに、嘘をつかれていたら悲しいですよね。
しかしこれは、ある一つの支援団体によるものなので、
全部の支援団体が嘘をついているわけではありません。
ほかの団体は、きちんと支援活動を行っています。
一般企業では『うさちゃんクリーニング』も、
ペットボトルキャップ回収で、ワクチン支援に取り組んでいます。
うさちゃんクリーニングは、
東北・関東・静岡に店舗があるクリーニング店です。
ペットボトルキャップ回収以外にも、
リサイクルなどのエコプロジェクトを実施している企業ですよ。
一部を除く店頭で、ペットボトルキャップ回収BOXを設置していますので、
協力できる方はぜひご利用ください。
ペットボトルキャップで車椅子?一部でやっているがプルタブが中心!
ペットボトルキャップの売却益は、
ワクチンとして世界の子どもたちに寄付される場合が多いです。
しかし一部では、車椅子の寄付を目指している支援団体もあるようです。
車椅子の寄付といえば、プルタブを集める取り組みをイメージしますよね。
どうやら車椅子の寄付については、ペットボトルキャップよりも、
アルミのプルタブ回収が中心のようですね。
プルタブは約160万個で、アルミ800㎏だそうです。
これでアルミ製の車椅子と交換可能になります。
アルミ缶がリサイクル資源になるんですね。
それにしても160万個って相当多いですよね!
プルタブはアルミ缶なら外さずそのままでOKで、
スチール缶ならプルタブがアルミなので、
プルタブのみ外して回収ということです。
プルタブだけでなく、アルミ缶は本体をそのまま回収できるので、
その方が早く集められますよね。
プルタブやアルミ缶の資源回収は、
学校や自治体で行っているところが多いようです。
私も子どもが小学生の時に、
アルミ缶回収に協力したことがあります。
個人で集めるのは大変ですが、
みんなで協力すると結構な数が集まるんですよ。
ちなみにプルタブ回収で交換された車椅子は、
病院などに寄付されます。
ペットボトルキャップのリサイクル…何になる?ジョウロはなぴーって?
ペットボトルキャップは回収後、何になるのかいまいち分からない、
と疑問に感じる方も多いことと思います。
回収後のペットボトルキャップは、一体何になるのでしょうか。
数多く集められたペットボトルキャップは、
リサイクル工場で、機械で細かくバラバラにされて溶かされ、
資源として生まれ変わります。
そしてプラスチック製品として再利用されます。
またはそれを換金して支援団体がワクチンを購入し、
海外の子どもたちに寄付をしています。
ペットボトルキャップを再利用した製品で、
『はなぴー』というジョウロがあるんです。
はなぴーは、花の形をした小さなジョウロです。
しかしこれだけで使用することはできません。
ペットボトルのキャップの部分にはめる仕組みなんですね。
ペットボトルに水を入れて、キャップの部分にはなぴーを取り付けると、
ペットボトルがジョウロに変身します。
ちょっとした水やりに使えてとても便利ですよ!
はなぴーがあればペットボトルを再利用して、
いつでも水やりができるというわけです。
ペットボトルキャップはリサイクルされたら、
ほかに何になるのかといいますと、
ゴミ袋やボールペン、クリアファイルや、車の部品の一部、
ハンガーやCDケースなどです。
私たちの身近にある、さまざまなものに生まれ変わっているんですね。
小さなペットボトルキャップですが、リサイクルについて考えると、
大切な資源の一つだと感じることができます。
ペットボトルのキャップはいくらで売れる?500個で20円らしい!
ペットボトルのキャップは、学校や自治体、企業などで回収され、
リサイクルされていることが多いですよね。
では、このペットボトルキャップは、
一体いくらで売れるのでしょうか。
気になりますよね。
ペットボトルキャップは、リサイクル業者によっては、
一般の人から買い取りをしてくれるところもあります。
買取価格はリサイクル業者によってさまざまなようです。
そのためいくらで売れるのかは、各業者によって異なります。
しかしほとんどの場合、たくさん集めたつもりでも、
換金してみると500円前後にしかならないとか。
途上国の子どもたちにワクチンを買う場合は、次の通りです。
価格を参考にしてみてくださいね。
ポリオ
1人分 約20円 ※ペットボトルキャップ約500個
MMR
1人分 約114円 ※ペットボトルキャップ約2,860個
はしか
1人分 約95円 ※ペットボトルキャップ約2,500個
500個で20円とは驚きです。
想像するよりも、ずっと多くのペットボトルキャップが必要なんですね!
ワクチン1人分でこれだけの量のペットボトルキャップが必要なんて、
個人で集めるのは限界がありますね…。
短期間で集めるのは難しいです。
ワクチンを寄付するには、やはり社会全体での協力が必要、
ということですね。
ペットボトルキャップ…分別しない自治体はラベルとともに一般ゴミ!
ペットボトルキャップは、
資源ゴミとして扱われることが多いかと思います。
ゴミ出しの仕方は自治体によってさまざまなので、
分別方法も異なります。
ペットボトルは資源ゴミになりますので、
キャップとラベルは全て取り外さなければいけません。
そのままペットボトルとして、ゴミに出してはいけません。
では、ペットボトルのキャップを分別しない場合は、
どうやって処分すればいいのでしょうか。
そのような場合は、ペットボトルのキャップとラベルは、
『一般ゴミ』として出しましょう。
キャップを付けたまま、またラベルもはがさない状態で、
ペットボトルゴミに出すのはNGです!
キャップやラベルを、そのまま取り付けてゴミ出しをすると、
回収したリサイクル業者の方が、
全て手作業で取り外さなければいけません。
一つ一つ行うのは大変な作業だと聞きます。
ペットボトル本体のみの状態にしておかないと、
リサイクルはできないんですね。
そのため、忘れずにペットボトルキャップとラベルは外し、
一般ゴミとして収集日に出しましょう。
ペットボトルキャップの捨て方は?容器包装プラスチックになる所も?
ペットボトルキャップの捨て方は、
お住まいの自治体によって異なりますが、
ではほかにどんな捨て方があるのでしょうか。
先ほどは、ペットボトルキャップを特に分別しない自治体は、
一般ゴミとして出す、とお伝えしました。
一般ゴミ以外では、『容器包装プラスチック』として、
分別しなければならない自治体もあります。
容器包装プラスチックとは、
「商品を入れて包んである、プラスチック製のもの」、になります。
例えば、肉や魚などのトレー、お菓子の包み紙、弁当や総菜の容器、
などがあります。
包装された袋などに、『プラ』と、
リサイクルマークが書かれたものです。
いわゆる『プラスチックゴミ』ですね。
それなので、ペットボトルキャップとラベルが、
容器包装プラスチックに指定されている場合は、
そのように出しましょう。
私の住む地域では、ペットボトルキャップとラベルは、
容器包装プラスチックゴミとして扱われています。
一般ゴミよりも容器包装プラスチックゴミの方が、
ずっと多いので最初は驚きました。
ペットボトルキャップは、このようにお住まいの自治体によって、
捨て方が違いますので、間違えないように気を付けましょう。
まとめ
ペットボトルキャップは多くの場合、
換金後はワクチンとして海外に寄付されます。
以前は郵便局でも回収していましたが、現在は行われていません。
イオンは店頭に回収箱を設置し、誰でも協力することができます。
アジアの貧困に苦しむ子どもたちの支援を行っています。
ほかにはうさちゃんクリーニングが、
ペットボトルキャップ支援を行っています。
車椅子の寄付活動は、ペットボトルキャップよりも、
プルタブが中心で行われています。
ペットボトルキャップの再利用として、『はなぴー』という、
ペットボトルに付けて使うジョウロがあります。
気になるペットボトルキャップの価格は、
リサイクル業者にもよりますが、500個で20円ほどになります。
分別方法ですが、自治体によって異なります。
特に指定がない場合は一般ゴミとして、
または容器包装プラスチックに指定されている場合もあります。
お住まいの自治体の分別方法に従って、
ゴミ出しを行ってくださいね。