仕事用としてワイシャツを毎日着るという方は、
大勢いらっしゃいますよね。
ワイシャツにアイロンは不可欠です。
しかし、毎回クリーニングに出すとお金がかかってしまいます。
アイロンをかけるのが苦手な方は多いと思いますが、
ポイントを押さえれば上手くなりますよ!
ほとんどの家庭用アイロンには、
『スチーム』と『ドライ』の機能が備わっていますよね。
まずはこの2つの機能の特徴を押さえておくことが大事です。
蒸気が出てくるスチームは、どのタイミングで使えばいいのか、
よく分からないといった方も多いかと思います。
スチームはふわふわとした洋服や、
もしくは柔らかめの洋服を整えたい場合に使います。
しっかり整えたい場合は、ドライと併用して使います。
そしてドライはパリッと仕上げたい、
糊剤なども併用してよりきちんと整えたい、
といった場合に最適です。
ドライに向いている素材は、綿や麻、ポリエステルなどです。
そのためワイシャツの場合は、ドライ機能を利用することで、
ピシっと仕上がります。
スチームの粒子はとても細かく、
ワイシャツなどの薄めの生地は通り越してしまうため、
あまり効果がありません。
そのため、スチームはオフにしておきましょう。
しかし、乾いた状態のワイシャツをアイロンがけすることは、
難しいですよね。
しわが直しづらいかと思います。
そんな時は霧吹きを使ってワイシャツ全体をスプレーし、
湿らせておきましょう。
霧吹きから出る水滴は粒子が細かくないので、
シャツ類のアイロンがけに向いているんですよ。
それに、湿っていることで、アイロンが断然かけやすくなりますよ。
アイロンのスチームに向いている素材はなに?やり方にコツがいる!?
しわ取りにはスチームを使って、なんて考えてしまいますが、
素材にも向き不向きがあるんですよ。
まず、向いている素材は、ウールやカシミヤです。
ニットなどの、ふんわりとした洋服の、
アイロンがけに向いているんですね。
蒸気を当てることでしわを伸ばすことができる機能です。
ドライ機能と違って、やり方には少々コツがいりますが、
慣れると簡単にできますよ!
一般的なスチームアイロンのやり方をお伝えしていきますね。
<一般的なスチームアイロンのやり方>
①アイロンのスチームの部分に水を入れます。
入れる場所や水の量は、メーカーごとに異なります。
②洋服にスチームを当てます。
当て布が必要な素材もあるので注意してくださいね。
当て布をした場合はその上から当てましょう。
③かけ終わったら5分ほど置きます。
使用後は洋服が少し湿っていますので、
完全に乾くまで時間を置きましょう。
スチームを使用する際のコツは、
上から押すような感じでかけることです。
引いたり押したりしながらかけると、洋服が傷んでしまいます。
ゆっくりと軽く押す感じですね。
蒸気の力で衣類の繊維を真っすぐに引き伸ばしてくれます。
焦らずていねいにかけることを意識すると良いでしょう。
また、素材に合った温度を設定することも大切です。
温度が高すぎると生地を傷めてしまうので気を付けてくださいね!
アイロンには正しいかけ方があった!順番や温度がきれいに仕上がる鍵!
アイロンは適当にササっとかけて、終わらせている方が多いようですが、
正しいかけ方があるんですよ!
正しいかけ方について、ポイントなどをお伝えしていきますね。
まず、順番についてです。
①襟
②肩ヨーク
③カフス
④袖
⑤身ごろ
このような順でかけていきましょう。
シャツやワイシャツなどは霧吹きでスプレーして湿らせ、
ドライ機能を使ってくださいね。
そして、設定する温度も大切なポイントですよ!
素材によって適した温度は異なります。
・高温(180~210℃)
・中温(140~160℃)
・低温(80~120℃)
高温は綿や麻、中温はポリエステルやナイロン、
低温は絹や毛などに適しています。
生地の確認は忘れずに行いましょう。
設定温度を間違わないように気を付けてくださいね。
アイロンの使い方はどの生地のシャツも同じでいい?注意点はある?
シャツには素材が数種類あります。
最も一般的なのが綿(コットン)ですね。
ほかには麻(リネン)やポリエステル、といった素材もあります。
シャツは素材が数種類ありますが、
アイロンの使い方は同じでいいのか、気になりますよね。
まず一般的な綿のシャツですが、
使い方は先ほどお伝えした通りです。
先に霧吹きでスプレーして全体を湿らせておきます。
そして麻は、風通しがよく蒸れにくいといった特徴があります。
しかし、しわになりやすく縮みやすいといった面もあります。
そのため、アイロンをする前に、
たっぷりと霧吹きで湿らせておきましょう。
設定温度は高温にします。
コツは少しずつかけることです。
少しずつかけた方がしわになりにくく、上手にできます。
ポリエステルはしわになりにくいので、
アイロンがけもササっとできますよ。
ただし、アイロンを直接生地に当ててはテカってしまいます。
スチームはシャツから少し離した状態で当てて、
軽くブラッシングする程度でOKです。
このようにアイロンの使い方もそれぞれなんですね。
アイロンがけをする前に、
どんな素材なのかをきちんと覚えておきましょう!
アイロンは当て布なしでいい?使わなかったら大変なことになるって本当!?
シャツやスラックスなど、大事な洋服をアイロンがけするには、
当て布は必需品と考えますよね。
当て布なしの状態でのアイロンがけは、洋服がテカテカになったり、
熱で傷んでしまうのでは…、と心配になります。
当て布はアイロンの熱や蒸気などから、
大切な洋服を守ってくれる役割があるんですよね。
しかし、必ずしも当て布が必要なわけではありません。
使わなくても良い種類もあるのです。
どんな洋服に当て布が必要かを見分けるためには、
洋服の裏側にある、洗濯表示マークをチェックすれば分かります。
アイロンの表示マークの下に波線が描かれていれば、
当て布をした方が良いとうことです。
デリケートな生地に直接アイロンを当てると、
傷んでしまいますよね。
例えば、カシミヤやシルクといった高級素材です。
天然の繊維なので、アイロンを直接使えば、
溶けたりテカりが出てしまいます。
また、ポリエステルやナイロンのような化学繊維も、
溶ける可能性があるので当て布は必要です。
Tシャツの絵や文字、写真などがプリントされている部分も、
必要ですね。
一般的にテカりやすい洋服といえば、
スーツのスラックスや、制服のスカートやズボンなどです。
また、白っぽい明るめの色よりも、黒や紺といった暗めの色の方が、
テカリが目立ちやすいんですよ。
特にスーツや制服は、当て布なしでアイロンがけをしてしまうと、
大変なことになってしまいますよね。
しわにもなりやすいので、アイロンなしというわけにもいきません。
生地を守るためにも、必要な洋服には忘れずに当て布をしましょう。
アイロンかけに使う当て布がない!身近で代用できるものを教えて!
専用のアイロン用当て布を持っている、
という方は案外少ないのかなと思います。
ほとんどの方が当て布の代わりに、
ハンカチなどで代用しているのではないでしょうか。
そのようにご自宅にある身近なもので十分代用可能です。
専用の当て布を持ってないからといって、
わざわざ買う必要もありません。
では、身近にあるどんなアイテムが当て布に使えるのか、
ご紹介していきますね。
ハンカチ、タオル、手ぬぐい、バンダナ、
といったアイテムが、当て布にピッタリです。
小さめサイズではアイロンをかけづらいと思いますので、
なるべく大きなサイズがおすすめです。
タオルは厚いものだと、アイロンがかけづらくなってしまいます。
タオルを使うなら薄い種類が良いでしょう。
そして注意して欲しいポイントがあります。
それは、代用アイテムの色についてです。
色は白など薄いものがベストです。
なぜなら代用アイテムの色が、
熱によって洋服に色移りしてしまう可能性があるからです。
なるべく白がおすすめですね。
そして代用アイテムの生地も注意が必要です。
基本的に薄いものを選ぶことが大切ですが、
種類は綿がおすすめです。
綿素材で白、あるいは明るめの色がポイントですね。
そのような条件であれば、ハンカチでも手ぬぐいでも、
布でもOKですよ。
自宅に専用の当て布がないという方は、
身近にあるものを使って代用してみてくださいね。
アイロンのスチームが出ないのはメンテ不足?お手入れはしっかりと!
アイロンのスチームって、とっても便利な機能ですが、
出なくなった経験はありませんか?
シュッシュッと勢いよく出ていたのに、
押しても蒸気が出ない!なんてこともあるかと思います。
故障だと勘違いしてしまいますよね。
ではどうしてスチームが出なくなってしまったのでしょうか。
それは、水垢が詰まっていることが考えられます。
水垢がカスとなり、アイロンの細かい部分に付着している可能性が考えられます。
いわゆる『目詰まり』ですね。
そうなった場合はお手入れが必要です。
スチームが出ないからといって、
壊れてしまったわけではありません。
実は定期的なメンテナンスが必要なんですよ!
簡単にできるメンテナンスの仕方をご紹介しますね。
用意するものは『お酢』と、使わなくなった布や洋服です。
①スチームタンクに入れる水を用意し、お酢を5~6滴たらします。
②そしてそれをいつも通りタンクに入れて、電源をオンにします。
③使わなくなった布や洋服に、タンクの水がなくなるまでアイロンをかけます。
④タンクが空になったら、電源をオフにして冷まし、
冷めたらお酢の臭いを取るため、水でタンクをすすぎましょう。
このようにお酢を使うことで水垢が落ち、スチームも復活します。
目詰まりしてきたかな?と思ったら、早めにお手入れをしましょう。
どちらのアイロンも底面の汚れ取りは忘れずに!これがキレイの秘訣!?
アイロンは使っているうちに底面が汚れてきます。
気付いたら焦げて茶色になっていることも。
アイロン底面の汚れ取りも定期的に行いましょう。
汚れ取りの方法をご紹介しますね。
<用意するもの>
・重曹
・使い古しの歯ブラシ
・雑巾
・ティッシュ
<アイロン底面の汚れ取りの方法>
①ティッシュに水を含ませて、アイロン底面にパックします。
②10分後ティッシュを剥がし、歯ブラシを水で濡らして、
底面をこすります。
③雑巾に重曹を振りかけ、底面をこすります。
④最後に水拭きをしましょう。
重曹がスチームの穴に入らないようにすることがポイントです。
これで焦げ付き汚れも解消しますよ!
普段アイロンを使用する際は、
高温になりすぎないように気を付けましょう。
温度が高すぎると底面が焦げる原因になります。
まとめ
アイロンにはスチームとドライがありますが、
ワイシャツにはドライがベストです。
霧吹きでスプレーして、湿らせておくとかけやすいですよ。
ウール・カシミヤは、スチームに向いている素材です。
うまくかけられるコツは、押すようにアイロンを当てることです!
温度に気を付け、アイロンの正しいかけ方を覚えれば、
綺麗に仕上げることができますよ。
シャツの種類によっては、アイロンの使い方も異なります。
素材確認をお忘れなく!
当て布が必要な生地には必ず使いましょう。
テカりなどを防ぎ、生地を守ってくれます。
当て布は、ハンカチや手ぬぐいなど身近なもので代用できます。
白くて薄く、綿素材のアイテムがベストです。
スチームが出なくなったら、メンテナンスが必要です。
酢水を使えば目詰まりが解消されます。
底の焦げ付き汚れは、重曹で擦って落ちますよ!
アイロンは定期的なメンテナンスをすることで、
使いやすさが持続できます。
忘れずに行いましょう。