夏にかけてやり取りされるお中元は、
親戚やお世話になっている方に贈ることが多いかと思います。
日頃お世話になっている方へ贈る感謝の品ですが、
まれに職場の上司からお中元を頂くことがあります。
そのような場合、お返しは必要なのでしょうか。
昔は職場の上司にお中元を贈ることが多かったですが、
最近はお中元やお歳暮、年賀状のやり取りなど、
禁止されている職場が増えてきています。
もし上司からお中元を頂いた場合、
無理にお返しをする必要はありません。
しかし、日頃お世話になっているのにお中元まで頂いて…、
と気になってしまいますよね。
上司に何かギフトを贈りたいという方は、
お中元のお返しとしてではなく、
違う機会に贈ってみるといいでしょう。
例えば、上司の誕生日のお祝いにちょっとしたプレゼントを贈る、
または、旅行のお土産を渡す、といった感じです。
上司の誕生日にプレゼントを贈ったら、
覚えていてくれたことをきっと嬉しく思うはずです。
旅行のお土産を渡すのも同様、気遣いに嬉しく思うでしょう。
思いがけないギフトは誰だって嬉しいですよね。
そして上司からお中元を頂いたら、必ずお礼を伝えましょう。
感謝の気持ちを伝えることを忘れてはいけません。
もし自宅にお中元が届いたら、すぐに電話でお礼を伝えましょう。
時間が経ってしまっては、ちゃんと届いたのか心配されるでしょう。
いくらお返し不要だからといって、
お礼を伝えないのはマナー違反になります。
それに職場の上司とのお付き合いが円満ならば、
お互い仕事がしやすくなりますよね。
そのため、お礼は早めに伝えるようにしてくださいね。
お中元でお返ししないのは問題ないけど…お礼を必ずすることが大事!
お中元は、思いがけない方から頂くこともあります。
職場の上司や、遠くに住む親戚、目上の知り合いなど、
こちらからは贈っていないけれど、頂くことってありますよね。
基本的にお中元のお返しは、必ずしも必要なわけではありません。
しかし、お返しをしないという方であっても、
お礼はしっかり伝えることが大切です。
お返しする必要がないからといって、
感謝の気持ちを伝えないのはとても失礼ですよね。
まずはお礼を伝えることが大事です。
お中元が自宅に届いたら、贈ってくれた相手に電話をし、
無事に届いたことを伝え、感謝のお礼を述べましょう。
贈ってくれた方は無事に届いただろうかと、
気になっているものです。
相手の気持ちを考えて、届いた当日に電話しましょう。
お礼の電話があるだけで、無事届いたことにホッとし、
わざわざ連絡をくれたと、嬉しい気持ちになるものです。
特に遠方に住む方は、久しぶりに声が聞けて、
近況が知れたことを嬉しく思うかもしれませんね。
そして、できればお礼状を書いて送るのがベストです。
手書きで手紙、もしくはハガキに感謝の気持ちなどを書き、
近いうちに出しましょう。
なるべく早く出すのがマナーです。
もしお返しを考えているのなら、
お礼状を出してから贈るようにしましょう。
お返しの品物を先に渡して、お礼状が後はNGです。
お中元のお返しをしないという方でも、
早めに感謝の気持ちは伝えましょう。
お中元お返し相場は同等かやや安く!高額品は「今後不要」のサイン?
頂いたお中元にお返しを、とお考えの方もいることでしょう。
でも、どれくらいの金額の品物をお返しした方がいいのか、
悩みますよね。
お中元のお返しは、頂いた品物と同じくらいの金額、
もしくは少し低めの金額が相場といわれています。
しかし、頂いた方によって相場も多少違ってきます。
もし、職場の上司など、目上の方にお返しをする場合は、
頂いた品物と同等の金額がいいとされています。
目上の方以外であれば、頂いた品物よりも半額、
もしくは低めの金額くらいで大丈夫です。
間違っても、高額なお返しは贈らないようにしましょう。
なぜなら、頂いた品物よりも高額なお返しを贈った場合、
「今後はお中元を贈らなくても結構です。」といった、
サインと捉えられてしまいます。
いわゆるマナー違反になってしまうんですね。
お中元のお返しを贈る際には、
金額に気を付けて品物を選びましょう。
お中元期間はいつまで?東日本では7月初旬から7月15日までに!
お中元は、夏を目安に贈っている方が多いかと思いますが、
正式なお中元期間はいつまでかご存じですか?
いつまでがお中元で、いつからが残暑見舞いなの?と、
不思議に思う方も多いかもしれませんね。
実は地域によってお中元期間は異なるんですよ!
関東は一般的に、7月初旬~7月15日までとされています。
7月1日~7月15日までがお中元、そして7月16日からは、
お中元ではなく『残暑見舞い』になります。
7月の約2週間がお中元で、それ以降が残暑見舞いだなんて、
お中元の期間って短いんですね。
それを考えたら、贈る方は急がなければいけません。
約2週間という短い期間に、お中元の配達が集中してしまうからです。
お中元として贈りたい方は、6月中には手配しないと間に合わないかもしれません。
そのため、近年は6月中旬頃からお中元を贈る方が増えているようです。
昔はお中元を持参して、相手の自宅に直接伺うことがマナーとされていました。
しかし近年は配送が一般的になっています。
配送の場合、手配に時間がかかることもあるので、
早めに贈ろうという方も増えているようです。
実家からのお中元には原則お返し不要!あげる場合は同額程度の品を!
お中元シーズンになると、親戚や知人に贈ったり、
頂いたりしますよね。
基本的にお中元は、目上の方に贈ることが多いとされています。
そして頂いた場合、原則お返しは不要です。
必ずしもお返しをする必要はありませんが、
頂いた場合は、お返しをするという方が多いようです。
実家が遠方の方は特に、
実家からお中元が届くこともあるかと思います。
夏や冬に実家から地元の特産品などが届く、
といった方もいらっしゃいますよね。
そのように実家から届いたお中元には、
基本的にお返しはしなくてもOKです。
マナー違反にはなりません。
しかし、たとえ実家であれ、お礼はしっかりと伝えましょう。
届いた当日に電話で伝えるのがベストですね。
届いたと連絡が無ければ、実家の親も心配されることでしょう。
無事に届いた連絡と、お礼はしっかりと伝えることがマナーです。
そして、感謝の気持ちとして何かお返しをしたい、
といった場合もあるかと思います。
もし、お返しを考えているなら、
頂いた品物と同じくらいの金額の品物を選びましょう。
先ほどもお伝えしましたが、高額なお返しはNGです。
「今後お中元はいりません。」といった意味があるためです。
それに、高額なお返しをすれば、
実家でも「こんなに高いものを買って…」、
と心配するかもしれません。
そのためお返しは、同額程度の品物でOKですよ!
お中元お返しにおすすめの品物は?タオルやフィナンシェ&マドレーヌ!
お世話になった方からお中元を頂いたら、
ぜひお返しをしたい!という方もいらっしゃいますよね。
でもどんな品物を贈ったら喜ばれるのか、
お返し選びに頭を悩ませてしまうこともあるでしょう。
そこでお中元のお返しに、おすすめの品物をご紹介していきますね。
タオル
タオルは贈答用ギフトとして人気が高いアイテムです。
毎日使うタオルは、何枚あっても嬉しいですよね。
なかでも、おすすすめは『今治タオル』です。
今治タオルは有名ですので、一度は贈ったことがある、
あるいは頂いたことがある方もいるかもしれませんね。
フェイスタオルやバスタオルなど数種類ありますが、
なかでもお中元にピッタリなのが、『ガーゼタオルセット』です。
ガーゼタオルは肌にも優しく、吸収性にも優れているので、
汗をかくことが多い夏にはピッタリですよ。
今治タオルは、公式オンラインショップで購入可能です。
フィナンシェ&マドレーヌ
洋菓子もお中元のお返しとして人気があります。
特に焼き菓子で有名な、アンリ・シャルパンティエの、
『フィナンシェ&マドレーヌ』がおすすめです。
アーモンドが香ばしいフィナンシェと、
レモン風味のマドレーヌは、創業当時からの人気です。
しっとり柔らかい焼き菓子なので、年齢問わず食べやすく、
一つ一つ個装されているのが嬉しいですね。
暑い時期でもチョコレートのように溶ける心配もいりません。
アンリ・シャルパンティエ、公式オンラインショップで購入可能です。
喪中期間のお中元どうする?毎年欠かさずの人は白のしで贈っていい!
喪中期間の場合、お中元は贈ってもいいものなのか、
気になりますよね。
なんとなく、贈らない方がいいのでは?と、
考えてしまいます。
しかし、喪中期間中でもお中元を贈ることは、
特に禁止されていません。
お祝い事は避けるのが一般的ですが、
お中元はお祝い事に当たらないとされています。
なぜなら、お中元はお世話になった人への感謝の気持ち、
またはお礼の気持ちを伝えるために贈るものだからです。
毎年お中元を欠かさず贈っている方には、
『のし』に注意して贈りましょう。
本来お中元用の『のし』は、紅白の水引を使いますが、
喪中期間の場合は、白無地のしを選んでくださいね。
もしくは、無地の短冊でもOKです。
お中元を購入する際、店員さんに、
白無地のしか、無地の短冊でお願いしましょう。
このように、喪中期間であってものしを替えることで、
お中元を贈ることは可能です。
お中元で現金の渡し方は?マナー違反だが…お稽古の先生などはあり!
お中元に贈るギフトは基本、食べ物やお酒、
雑貨などが多いと思いますが、
現金を贈ってもいいものでしょうか?
基本的にお中元として現金を渡すことは、
相手に失礼なのでマナー違反になります。
確かにお中元に現金を貰ったという話は、
聞いたことがありませんよね。
しかし、現金もOKな場合もあります。
お稽古の先生などに贈るお中元は、
現金でも良いとされているケースがあるんですよ。
例えば、華道や茶道の先生です。
そういったお稽古の先生は、生徒さんを多く抱えていますよね。
その生徒さんたち一人一人から頂くと、
数多くのお中元が集まって大変です。
そのため、お中元は品物ではなく現金で、
と決められている場合があります。
頂いた現金は、お稽古に必要な道具などの費用として使われます。
このように理由がはっきりしている場合は、
現金でも失礼に当たらないとされています。
現金の渡し方には気を付けましょう。
紅白ののし袋に『御中元』と書いて、現金を入れます。
お稽古の種類にもよりますが、渡し方は、直接先生へ手渡しするのではなく、
お盆に乗せるなどして渡すことが多いようですね。
まとめ
上司からのお中元に、必ずしもお返しは必要ありません。
ギフトを贈るなら、誕生日祝いや旅行のお土産がいいでしょう。
お中元のお返しをしない場合でも、お礼を伝えるのがマナーです。
届いたら当日中に電話で伝えましょう。
お返しの相場は、同等か少し低めの価格です。
高額なお返しは、今後不要のサインなので気を付けましょう。
東日本のお中元の期間は、7月初旬~7月15日です。
期間が短いので早めに手配しましょう。
実家からのお中元には、原則お返しは不要です。
お返しする場合は、同等の金額の品物を選びましょう。
お返しには、『タオル』と『フィナンシェ&マドレーヌ』、
がおすすめです。
喪中期間のお中元には白無地のしか、無地の短冊を付けましょう。
お中元に現金を渡すのはマナー違反ですが、
お稽古の先生など、特別な場合はOKです。
お中元を頂いたら、お礼を伝えることが最優先です。
贈る際は、日頃の感謝の気持ちを込めて品物を選びましょう。