離乳食は生後半年前後からスタートするご家庭が多いでしょう。
しかし、慣れるまでは離乳食に悩みは付きもの…。
スムーズに進まないこともありますよね。
そんな離乳食の困りごとの中で最も多いのが、手を口に入れたり、
意欲的に食べてくれないことです。
手を口に入れて食べようとしなかったり、指しゃぶりをしてみたり、
お口に入った食べ物を飲み込まないこともあります。
なぜこのように食べる時に手を口に入れるのでしょうか。
その理由と対処法についてお伝えしていきたいと思います。
まず手を口に入れる理由についてです。
人間の体で最も敏感といわれている「口」ですが、
手や指などを入れることによって刺激を受けます。
そうすることによって、赤ちゃんは口の中の敏感さを、
少しずつ慣らしているのです。
敏感さに慣れることで安心して、
離乳食も抵抗なく口の中に入るようになります。
特に生後7~8ヶ月の赤ちゃんは、指をくわえてから一口食べて、
また指をくわえて…といったことを繰り返している感じです。
そのため離乳食中に指をしゃぶったりしても、
特に問題はないと考えて大丈夫でしょう。
食べないのが心配であれば、野菜をスティック状にしてみたり、
食パンをカットしてみたりと、赤ちゃんが手づかみで食べられるように工夫してみてください。
嫌がるのであれば無理しなくても大丈夫です。
成長と共に手づかみで食べられるようになると、
手を口に入れることも自然となくなりますよ!
離乳食初期からの癖!?舌を出すからご飯を食べてくれない!その理由!
離乳食初期は赤ちゃんに食べてもらえるように、
あの手この手でママは頑張るでしょう。
赤ちゃんには意欲的に離乳食を食べてもらい、
元気に育って欲しいですよね。
食べる時に癖がある赤ちゃんも多く、離乳食初期から舌を出すので、
なかなかご飯を食べてくれないといった声も聞かれます。
「あーん」と口元にスプーンを近づけても舌を出して拒否、
もしくは舌に食材が乗っている状態で舌を出す、
といったこともあるかと思います。
なぜそのような行為をするのか理由が気になりますよね。
赤ちゃんは生まれてから吸う能力を持っています。
大人が教えなくても、自然に母乳やミルクを吸いますよね。
これを「吸てつ反射」といいます。
その反対に、吸えないものが口に入った時に押し出してしまう、
「押し出し反射」もあります。
なので、舌に慣れない離乳食が入ると、
「べーッ」と押し出してしまうことがあるのです。
押し出し反射は、4ヶ月頃までに自然と無くなっていくことが多いですが、
離乳食初期頃まで残っている赤ちゃんもいます。
拒否が続く場合は、1週間ほど離乳食を中断してもいいでしょう。
中期になっても舌を出す場合は、
食べ物の形状が変わったことに驚いていることが考えられます。
離乳食初期はペースト状だった食材も、
中期には柔らかめの固形になりますよね。
その違いに驚いているため、食べてくれないことがあります。
そのような場合は、ペースト状とみじん切りの食材を混ぜてあげてみてください。
慣れてきたら少しずつみじん切りを増やしていけば、
最終的には全てみじん切りの状態で食べられるようになるでしょう。
離乳食を食べながら机を叩く!行儀が悪いと注意する!?その行動の理由とは!
赤ちゃんは離乳食を食べている時に、
机をバンバンと叩くことがありませんか。
ママとしては、思わず行儀が悪いと注意してしまうことがあるかもしれませんね。
ではなぜ赤ちゃんは離乳食中に机を叩くことがあるのでしょうか。
その行動の理由についてお伝えしていきますね。
意思表示をしている
離乳食を食べたくない、楽しくない、または反対に食事が楽しい、
美味しくて喜んでいる、といった意思表示をするために、
机を叩くことがあります。
このような理由の場合は、赤ちゃんの表情などで、
どんなことを伝えたいのかが分かるかと思います。
赤ちゃんを観察し、こうして欲しいという欲求を満たすことで、
机を叩く行為が収まるでしょう。
外からの刺激がある
テレビやパソコンなど、何か外からの刺激によって興奮し、
机を叩くこともあります。
離乳食中にはテレビやパソコンを消して、食事に集中しましょう。
我が子が離乳食を食べるたびにむせる!食べ方が下手!?上手になる練習法!
赤ちゃんは食べることに慣れていないので、
離乳食を食べるたびにむせることもあります。
むせる姿を見ると、ママも驚いて不安になってしまいますよね。
そこで上手に離乳食を食べられるようになる練習法をお伝えしていきますね!
まず、基本となる調理法についてですが、
赤ちゃんの月齢や発達に合わせた食材の大きさや、
柔らかさなどにすることが大切です。
とろみをつけるとむせにくくなりますよ!
食べさせる時のポイントについてですが、
まず、スプーンにたくさん食材を盛りすぎないことです。
赤ちゃんのお口は大人よりずっと小さいので、
一口分の量も少量にすることが大切です。
上手に食べられる練習法は次のとおりです。
離乳食を上手に食べられる練習法
①スプーンの先の方に食材を少量置き、赤ちゃんの下唇に乗せます。
②赤ちゃんが上唇で食べ物を口の中に取り込むのを待ちましょう。
③口の中に入れたらゆっくりとスプーンを引きます。
この方法を赤ちゃんペースでゆっくり慌てず繰り返していきましょう。
そして食べさせる時の姿勢も重要ですよ。
しっかりとベビーチェアに座らせた状態で食べさせましょう。
足が床や補助板に着くことで、顎や舌に力が入ります。
我が子が離乳食を噛まずに飲み込む!喉に詰まる前に何とかしたい!
離乳食を食べるようになると、赤ちゃんの成長を感じますよね。
ママやパパは、たくさん食べて元気に育って欲しいと願うことでしょう。
離乳食を食べている時に、噛まずに飲み込む赤ちゃんも多いです。
「ちゃんと食べ物を噛まないなんて大丈夫なの?」と、
ママは心配になりますよね。
もし喉に詰まったら大変です。
そうなる前に何とかしたいというママに、
対処法などをお伝えしていきましょう。
まず、赤ちゃんの口の動きを確認してみます。
舌と上顎を使って潰して食べているのかを見てみましょう。
モグモグとした口の動きが無ければ、
噛まずに飲み込んでいるのかもしれません。
にんじんやカボチャなどの野菜を柔らかく煮て潰し、
それをスプーンに少し乗せ、舌で潰す練習をしてみましょう。
できたら少しふっくら目に煮た食材をあげていきます。
舌で潰せても噛まないのであれば、スプーンの使い方、
もしくは食べ物の形状が原因かもしれません。
赤ちゃんの口に合ったベビースプーンを使い、先端に食べ物を乗せ、
赤ちゃんが自分で口に取り入れるのを最後まで待ちます。
お口の奥までスプーンを入れすぎないことがポイントです。
奥に入れすぎると、舌で歯茎に食べ物を運ぶことが出来ず、
噛まないでそのまま飲み込むことになってしまいます。
食材の形状が原因の場合は、柔らかすぎる、固すぎる、
とろみが強すぎる等が考えられます。
食材が固すぎた場合、吐き出してしまうか飲み込んでしまいます。
柔らかすぎた場合は、舌で潰せて楽なので噛む必要がありません。
とろみが強すぎてもそのままつるんと飲み込んでしまいます。
以上のポイントに注意して食べさせてみましょう。
我が子が離乳食で魚だけ食べない!もう好き嫌いが始まった!?その対処法!
離乳食はお粥から始まり、野菜や果物、肉や魚などを、
少しずつ取り入れていきます。
栄養面を考えると、魚も離乳食に積極的に取り入れたいと考えるママは多いですが、
魚だけ食べないこともあります。
ほかの食材は食べるのに、魚だけ食べないなんて、
もう好き嫌いが始まったのかな?なんて気になりますよね。
どうすれば魚も食べてくれるのか、
その対処法をお伝えしていきますね!
魚を食べない理由として考えられることは、
パサついて食べにくい、臭みが気になる、味が苦手、
といったことが挙げられます。
少し調理に工夫をするだけで、
赤ちゃんも食べてくれるようになるでしょう。
離乳食に多く使われる白身魚は特にパサパサしているため、
そのままでは赤ちゃんにとっては飲み込みづらいです。
片栗粉を使って少しとろみをつけたり、
お粥に混ぜてあげると食べやすくなりますよ。
魚の臭いが気になる場合は、臭みを取り除いてあげましょう。
新鮮な刺身用の魚を煮たり、熱湯や塩をかけるなどして臭みをよく取り除けば、
赤ちゃんも気にならなくなるでしょう。
カツオやツナ缶などは味を変えてあげると食べやすくなります。
野菜やミルクなど、赤ちゃんが好きな食材と一緒に煮込むことで、
味に変化が付きます。
味を変えてみることで、苦手だと思っていた魚も食べてくれるようになるでしょう。
食事のたびにイライラ!離乳食を口から出す理由と対処法はコレ!
離乳食についてはさまざまな疑問や悩みが付きものです。
食べさせても口から離乳食を出すこともあります。
ママとしては一生懸命作ったのに、食事のたびに口から出すなんて、
イライラしてしまいますし悲しいですよね。
そこで、口から離乳食を出す理由と、
対処法についてお伝えしていきましょう。
味・食感・固さが苦手
離乳食は少しずつ形状が変化していきます。
なので、初めての味や食感、固さの場合、戸惑うことも多く、
口から出してしまうことはよくあります。
成長と共にたくさんの味や食感を覚えてくれば、
自然と口から出すこともなくなっていきますよ。
好き嫌いが始まると、苦手な食材を吐き出すこともありますね。
食べたものを観察したい
食べたものが気になる場合、それを確認したくて吐き出すこともあります。
赤ちゃんなりに「何を食べさせたの?!」と、
気になったりもするんですね。
そういった場合は、観察して納得すれば、
普通に食べるようになるでしょう。
ほかには、歯の生え始めで口の中が気になったり、
お腹が空いていない時も、口から出すことがあります。
赤ちゃんの様子をチェックし、
理由が分かれば対処もしやすくなりますね。
離乳食を食べさせようとしても口を開けない!断固拒否される時の対処法!
「さあ食べよう!」と、ママがはりきって離乳食を食べさせようとしても、口を開けない…。
そんな風に断固拒否されたら困ってしまいますよね。
どうすればいいのか、対処法についてお伝えしましょう。
スプーンを換える
離乳食で使うベビースプーンは、
先端部分が小さい造りになっています。
しかし、素材はさまざまで、プラスチックや木製、
ステンレスなどがありますよね。
赤ちゃんがお使いのスプーンの感触が嫌で、
口を開けないのかもしれません。
スプーンをほかの素材のタイプに換えてみるのもおすすめですよ
時間を置いてみる
口を開けないで拒否されたらママは焦りますよね。
全く食べてくれないと栄養面が心配になるでしょう。
そんな時は思い切って中断し、時間を置いてみるのもアリですよ。
お腹が空いたら案外すんなり食べてくれることも。
永遠に離乳食を食べないということはありません。
口を開けない赤ちゃんも、時期が来たら積極的に食べるようになっていくでしょう。
まとめ
赤ちゃんが離乳食中に口の中に手や指を入れるのは、
敏感さを少しずつ慣らしているためです。
自然と収まりますが、気になるのであれば、
食材を手づかみできるように工夫してみましょう。
押し出し反射や、食べ物の形状の変化に驚いて舌を出すこともありますが、
成長と共になくなってくるでしょう。
机を叩く行為は、何か意思表示をしていたり、
テレビなど外からの刺激で興奮していることが考えられます。
噛まずに飲み込む時は、スプーンの先端に食べ物を乗せ、
赤ちゃんが自分から口に取り入れる練習をしてみましょう。
魚を食べない時は、とろみを付ける、他の食材と混ぜる、
臭みを取り除く等の工夫をしてみましょう。
口から出すのは、初めての食材や味、形状に戸惑っている、
何を食べたか確認したい等が考えられます。
口を開けずに拒否されたら、スプーンを変えてみましょう。
また、時間を置いてみるのも効果的です。
成長するにつれ、積極的に食べるようになりますよ!