昔から味噌汁は日本人の食卓に欠かせない一品ですよね。
それぞれの家庭で作り方や、こだわりの味があるのも、
味噌汁ならではです。
ご飯やおにぎりのお供にピッタリの味噌汁ですが、
基本的な作り方って意外と知られてないものです。
特に一人暮らしを始めた方や新婚さんは、これから初めて作る、
といった方がたくさんいらっしゃるかと思います。
味噌汁作りの前に、まずは正しく分量を計ることが大切です。
主役となる味噌、そして水の量がポイントになってきます。
基本的に一人前の味噌の量は、大さじ一杯です。
それに対して水の量は、150ccです。
この一人前の分量を覚えておくといいですね。
2人前なら、味噌大さじ二杯、水は300ccになります。
特に分量を計らず、目分量やおおよその分量で作る、
といった方の方が多いかもしれません。
初めだけでも、しっかりと味噌の量と水の量を計っておけば、
だんだんと慣れてきて、目分量でもOKな味になります。
味噌の量と水の量のバランスで、味噌汁の濃さや薄さが決まります。
濃すぎても体に悪いですし、薄すぎても物足りなさを感じますよね。
味のバランスを取るのってなかなか難しいものです。
計量カップを使って水の量を計るのが毎回面倒という方には、
おたまを使った計り方もありますよ。
おたまなら、味噌汁をよそう際に必要ですし、
使うのが面倒といったこともありませんよね。
基本的におたまは一杯分で100ccです。
そのため一人前なら、おたま一杯半の水を入れてOKです。
二人前ならおたま三杯の水をいれればOKですね。
まずは味噌汁作りの基本となる味噌の量と水の量を、
しっかりと把握しておきましょう。
味噌汁の作り方…ほんだし使うなら残り5分で入れる!一人前小さじ半分!
味噌汁の作り方は決して難しいものではありません。
特に朝は欠かせないので、忙しくてもササっと作りたいものです。
味噌汁には味付けのポイントとして、だしが欠かせません。
かつお節や昆布、煮干しなどが定番ですよね。
だしにはうま味成分が入っているので、
使うことによってコクや深みが出て、
よりいっそう美味しい味噌汁に仕上がります。
しかし、忙しい朝などは、ゆっくりだしを取っている暇がない、
といった方がほとんどでしょう。
そんな時に便利な調味料が『ほんだし』です。
スーパーでもよく見かける、お馴染みの和風調味料ですね。
だし取りに自信が無い方でも、これがあるだけで、
味噌汁や煮物が簡単に作れちゃいます。
ほんだしは顆粒だしなので、さっと使えてとてもラクです。
味噌汁の作り方がグッと簡単になりますよ。
かつお節や昆布を使ってだしを取る場合は、
先にだし作りをしておきますよね。
しかし、ほんだしを使った味噌汁の作り方では、
残り5分になってから入れます。
先に具材を煮込み、タイマーをセットしておいて、
終了5分前になったタイミングでほんだしを入れます。
5分経ったら味噌を溶かし入れましょう。
ほんだしの分量ですが、一人前で小さじ半分です。
二人前なら小さじ一杯分ですね。
ほんだしを加えることで、味にうま味が増して、
味噌汁がグッと美味しくなります。
忙しい方にはピッタリの調味料です。
ぜひ活用してみてくださいね。
味噌汁の作り方…煮干しだしは頭と腹部のワタを取り除き水に30分浸す!
味噌汁の基本的な作り方を覚えるには、
だしの取り方も重要なポイントです。
顆粒だしを使っても、もちろん美味しく味噌汁が作れますが、
せっかくなので、だしの取り方を覚えて、
美味しい味噌汁を作ってみましょう。
まずは、煮干しだしの取り方をお伝えしますね。
煮干しだしの取り方
煮干しは30g、水は5カップ(1000ml)使います。
①最初に煮干しの頭と腹部のワタを取り除きます。
手でちぎって取ればOKです。
頭とワタは生臭くなる原因なので、最初に取ってしまいます。
②鍋に水を入れて煮干しを入れ、30分以上浸します。
③煮干しがしっかりと水を吸ったら、強火で沸騰させましょう。
④沸騰後は弱火にし、10分ほど煮ます。
このときにアクが出てくるので、その都度取り除きましょう。
⑤ザル(目が細かいもの)もしくは、
キッチンペーパーでこせば完了です。
出来上がっただし汁を再び鍋に戻し、味噌汁の具材を入れて、
火が通ったら味噌をといてできあがりです。
煮干しだしの作り方は難しくはありませんが、
浸しておく時間が必要なので、
余裕があるときに作っておくと便利です。
夜に煮干しを浸しておけば、朝の味噌汁作りにも使えますよ!
味噌汁の作り方…かつおだしは沸騰水に削りぶし30g入れ1~2分置く!
かつおだしも、味噌汁作りには欠かせない代表的なだしですね。
では、かつおだしの作り方をお伝えしていきましょう。
かつおだしの作り方
かつお節は30g、水は5カップ(1000ml)使います。
①鍋に水を入れて沸騰したら、火を止めます。
②かつお節30gを入れてから、1~2分置いておきましょう。
③ザル(目が細かいもの)もしくはキッチンペーパーで、
こしてから、1分ほどおいたら完了です。
出来上がったかつおだしを再び火にかけ、
具材を入れて煮込み、火を止めてから味噌をとけば、
味噌汁のできあがりです。
かつおだしの作り方はこのとおり簡単ですよね。
こちらも時間があるときに作っておくと便利ですよ。
味噌汁だけでなく、煮ものなどにも使えます。
なお、かつおだしは昆布や煮干しと一緒に、
合わせだしとしても使えますよ。
かつおと昆布や煮干しとのうま味がミックスされ、
より美味しい味噌汁になるでしょう。
味噌汁の具の冷凍保存どうする?キャベツやキノコは生のまま冷凍可!
味噌汁はさまざまな食材との相性がいいです。
豆腐やワカメ、油揚げ以外にも、いろんな野菜、
しじみやあさりなどにもよく合います。
味噌汁の具材を事前にカットしておき、
冷凍保存しておくことも可能なんですよ。
しかし、冷凍保存となると、どんな食材でも大丈夫なのかと、
疑問に思うかもしれませんね。
例えば野菜なら、そのまま冷凍保存可能なのか、
下ゆでして火を通した方がいいのか、悩むところです。
例えば、味噌汁の具としてもよく合うキャベツやキノコ類は、
そのまま冷凍してもOKです。
キャベツは食べやすい大きさにカットし、キノコはそのままで、
冷凍する前に水分を拭き取っておきましょう。
人参や大根などの根菜類は、下ゆでしてから保存してください。
こちらも食べやすい大きさにカットし、下ゆでして火を通し、
水分を拭き取ってから冷凍します。
生のまま冷凍OKな野菜と、下ゆでした野菜は一緒にせず、
別々の袋で保存してください。
なお、保存する際は、ジップロックなど冷凍OKな保存袋に入れて、
しっかりと空気を抜いて封をしましょう。
保存袋への入れる際は、平らに整えるようにしてくださいね。
さまざまな野菜を組み合わせておくと、
味噌汁のバリエーションも楽しめますよ!
そしてなんといっても調理の際にラクです。
時間があるときに野菜のカットや下ゆでをし、
作り置きして冷凍しておくことで、時間がないときは助かりますよ。
冷凍しじみの味噌汁の作り方…凍ったまま調理し旨味や栄養分を逃さず!
しじみも味噌汁に欠かせない人気の具材の一つです。
栄養価が高く、疲労回復にも効果的といわれている食材ですよね。
そんなしじみも、冷凍保存可能です。
冷凍しても大丈夫なの?と心配かもしれませんが、
しじみは冷凍可能な食材です。
むしろ冷凍した方がうま味が増し、栄養分も高まるんですよ。
では、冷凍しじみの作り方をお伝えしていきますね。
冷凍しじみの作り方
①最初にしじみを良く洗います。
しっかり擦って洗ってから、塩水に浸して砂抜きします。
塩水の割合は塩1%になるように作りましょう。
②2~3時間後、水からいったん出して砂を流します。
そして再び約3時間水に浸しておきます。
③約3時間経ったら、しじみを冷凍保存します。
ジップロックなどの冷凍可能な保存袋に入れてください。
死んでいるしじみ(口が開いているもの)は取り除きます。
④空気を抜いた状態にして冷凍保存します。
冷凍しじみを使った味噌汁の作り方ですが、
そのまま沸騰したお湯に入れてOKです!
特に解凍する必要はありません。
冷凍したことによって増した、しじみのうま味成分や、
栄養分を逃さないためです。
冷凍しじみを使用する前に、一度軽く水洗いしてから使いましょう。
沸騰したお湯に入れて、しじみの口が開いたら火を止め、
味噌を溶かします。
しじみのうま味が効いているので、
だしは入れても入れなくてもOKです。
下処理が面倒かもしれませんが、
時間があるときに多めに作って冷凍保存しておけば、
後から何度か使えるでしょう。
うまい味噌汁の作り方…火を通す具は味噌の前・温めるだけの具は味噌の後!
味噌汁の作り方は簡単に感じますが、
理想の味にはなかなか近づけないかもしれませんね。
思ったようにうまい味噌汁にならない…、
そんなお悩みを持つ方も案外多いかもしれません。
ではどうすれば、理想のうまい味噌汁を作れるのでしょうか。
作り方のコツをお伝えしていきましょう。
味噌の量やだしによって、味は変化しますが、
具材の入れ方にもコツがあります。
味噌汁の具材としてさまざまな食材が利用されますが、
具材によって、鍋に入れるタイミングが異なります。
基本的に、火を通さなければいけない具材は、
味噌を入れる前に鍋に入れましょう。
お肉類や野菜、貝類などは、熱を通さなければいけませんよね。
このような具材は味噌を入れる前の、
だし汁で煮込むことが理想です。
うま味成分が具材に染み込むからです。
反対にワカメや油揚げ、豆腐など、
温めるだけでOKな具材は、味噌をといた後に入れましょう。
その方が具材の良さを生かせます。
具材を鍋に入れるタイミングも大事なんですね。
うまい味噌汁を作るには、具材を入れる順番にも気を付けましょう。
味噌汁の保存方法…実は冷凍がベスト?冷めたら容器に入れて密封保存!
日本人は毎日味噌汁を飲むという方が、
たくさんいらっしゃいますよね。
しかし、忙しい朝などは、ゆっくり作っている時間がない、
という方も多いでしょう。
そんなときに便利なのが味噌汁の保存です。
味噌汁には冷蔵や冷凍といった保存方法がありますが、
実は冷凍保存がベストなんですよ!
味噌汁の冷凍保存って意外ですよね。
味噌汁の冷凍保存の方法ですが、
まず味噌汁を冷ますことが大切です。
味噌汁が冷めたら、タッパーなどの容器に入れて、
そのまま冷凍庫に入れて保存します。
ジップロックなど、冷凍可能な保存袋でもOKです。
どちらの場合も空気が入らないように、
しっかりと密封してくださいね。
解凍したい場合は、冷蔵庫に移動して時間をかけて解凍します。
常温保存は味噌汁が傷んでしまうので、避けましょう。
冷蔵庫に入れてからだいたい早くて半日、
遅くても一日で解凍できます。
解凍した味噌汁は鍋に戻して温めるか、
電子レンジを使って温め直してください。
冷凍保存の期限は、だいたい14日前後です。
それくらいをめどに食べるようにしましょう。
まとめ
味噌汁作りには、味噌と水の量が大事です。
一人前で、味噌は大さじ一杯、水は150ccが基本です。
便利な『ほんだし』は、味噌汁完成の5分前に入れましょう。
煮干しだしの取り方は、頭と腹のワタを取り除き、
30分以上水に浸してからこしましょう。
かつおだしは、お湯が沸騰してからかつお節30gを入れ、
1~2分置いてから、こしましょう。
昆布などと、合わせだしにしても使えますよ。
だしは、時間があるときに作っておくとよいでしょう。
味噌汁の具材は冷凍しておくことも可能です。
キャベツやキノコは生のままカットすればOKです。
根菜類は下ゆでしてカットしてください。
しじみは冷凍した方がうま味成分が出ます。
解凍せずそのまま使用OKです。
うまい味噌汁作りのコツは、火を通す具材は味噌を入れる前に、
温めのみの具材は味噌の後に入れることです。
味噌汁は冷凍保存OKです。
タッパー等に入れ、密封保存しましょう。
コツを掴むことで美味しい味噌汁が作れますよ!