自宅のリビングや寝室の壁紙をふと目にすると、
カビが生えている!なんてこと、ありませんか。
カビはお風呂場やキッチンだけでなく、
湿気がある場所を好んであらゆる場所に生息しています。
そのため、結露しやすい窓の側、湿度が高い洗面所、
などの壁に比較的多くカビが生えやすいです。
では、そのようなカビはどうやって除去していけばいいのでしょうか。
おすすめのカビ取り剤は、『酢』と『重曹』を使ったものです。
カビ取り剤といえば、強力な塩素系の洗剤をイメージしますよね。
しかし、この酢と重曹を使っても、カビを落とすこともできるんですよ。
①酢を水で3倍に薄めます。
②スプレーボトルに入れ、カビが生えた部分にスプレーします。
酢の力で、カビの元(タンパク質など)を柔らかくします。
カビを落としやすい状態にする作業です。
③重曹を水で薄めます。(重曹小さじ1に対して水100ml)
④スプレーボトルに入れ、カビが生えた部分にスプレーします。
重曹の力で、カビの栄養源となっている汚れなどを分解します。
⑤10~15分程時間を置いて、ふきんで汚れを取り除いていきます。
この時のポイントは、ふきんで叩くように拭き取ることです。
酢の酸の力と重曹のアルカリの力で、
壁紙に発生したカビを取り除くことができます。
重曹をスプレーすることで、再びカビが生えるのを予防してくれます。
賃貸の場合は、塩素系の漂白剤を壁に直接スプレーするのは、
ちょっと抵抗があるかと思います。
それに比べてこの2点は安心して使うことができるので、
おすすめですよ!
壁紙カビにセスキ炭酸ソーダ!水に溶かし壁に噴霧し雑巾で拭き取る!
壁紙のカビ、ほかにはどんな落とし方があるのでしょうか。
『セスキ炭酸ソーダ』をご存じですか。
なんとなく名前を聞いたことがある、
という方もいらっしゃるかと思います。
このセスキ炭酸ソーダは、重曹やクエン酸のように、
家の掃除をするときに登場することが多いですよね。
壁紙のカビ汚れにも使えるんですよ。
セスキ炭酸ソーダは主に、
タンパク質である皮脂汚れを落とすために使われることが多いです。
例えば壁紙に付いたタバコのヤニや、手垢汚れなどです。
そのように壁が汚れていると、カビが発生しやすくなります。
なぜならカビは皮脂などのタンパク質が大好きだからです。
そんな汚れを栄養源として、繁殖していくのです。
カビを生えさせないためにも、
セスキ炭酸ソーダを使って予防しましょう。
まず、カビが生えた部分や汚れている部分に、
セキス炭酸ソーダをスプレーします。
そして、乾いたふきんで拭き取っていきます。
擦りすぎると壁紙がボロボロになってしまいます。
力を入れすぎず軽く拭き取ってみましょう。
やり方は簡単ですよね。
壁紙の汚れ取りとカビ予防のためにもオススメですよ。
壁紙のカビにキッチンハイター?スポンジか布に付けてこすり水拭きを!
続いては、『キッチンハイター』を使った、
壁紙のカビ取りの仕方をお伝えしていきますね。
キッチンハイターは普段、シンク汚れや調理道具の除菌などに使用されるものですが、なんと壁紙のカビにも効果があるんです。
キッチンハイターを使ったカビ取りの仕方はこちらです。
①カビで汚れた部分に水をスプレーします。
カビが落ちやすいように柔らかくするためです。
②キッチンハイターをスプレーします。
20分ほど放置します。
③その後、スポンジか布で汚れを拭き取っていきます。
強く力を入れすぎず、慎重にこすってカビを取り除いていきます。
④カビが落ちたら、最後にもう一度水拭きをしてください。
キッチンハイターが残っていると、壁紙が痛んでしまいます。
最後に水拭きをする際も、強くこすりすぎず、
様子を見ながら優しく拭き取るようにしてください。
このようにキッチンハイターが効果的なんて意外ですよね。
キッチンハイターは酸性系ですので、
触ると手には刺激が強い洗剤です。
使用する際はゴム手袋の着用をおすすめします。
壁紙カビにエタノールは注意?壁紙にペンキ塗ってあると色落ちする!
続いては、『エタノール』を使った、
壁紙のカビの落とし方についてお伝えしていきます。
エタノールといえば、消毒のイメージがありませんか。
エタノールはなんとカビの元である、細胞を壊す力があるんです。
カビを落とす方法は簡単です。
綺麗な雑巾や布に、エタノールをスプレーします。
そしてカビが生えている場所に、
塗りつけていくように拭いていきます。
拭き取る際は、カビの胞子が飛び散らないように、
ゆっくりと拭いてください。
ちなみに、壁紙のカビ落としに使用するエタノールは、
消毒用をおすすめします。
無水エタノールは、殺菌の効果が弱いため、
カビを落とすには向いていません。
エタノールは白以外のカラーの壁紙にも有効です。
色落ちの心配はありません。
カラーの壁紙は漂白作用のある洗剤を使うことができませんよね。
色が落ちて白くなってしまいます。
しかし、エタノールを使うにあたって注意点もあります!
壁紙の上からペンキを塗っていた場合は、使用NGです。
ペンキが溶けて色落ちしてしまうからです。
その点に気を付けてご使用くださいね。
壁紙のカビに重曹水+酢?タオルに含ませて壁に塗りながらこする!
ショッキングな壁紙のカビ、早く落としてしまいたいですよね。
重曹と酢を利用して、このような方法でも、
壁紙のカビを落とすことができます。
用意するもの
・重曹
・酢
・不要になった歯ブラシ
・紙コップなどの入れ物2個
・タオル
・重曹水スプレー
①酢を紙コップなどの入れ物に注ぎ、そこにタオル入れて濡らします。
②カビが生えている場所を、塗っていく感じでこすります。
※酢のニオイが充満するので、換気することをおすすめします。
③重曹をもう一つの紙コップに入れて、水を注ぎ混ぜます。
ペースト状になったら歯ブラシで取り、壁にこすりつけてカビを落とします。
④カビが落ちたところで、再び酢で濡らしたタオルで壁を拭きます。
⑤拭き終わったら、壁を水拭きします。
⑥最後にカビ予防として、重曹水でスプレーをして、
タオルで拭き取ります。
作業が終わったら、壁を乾かすために窓を開けて、
風が通るようにしてください。
カビはジメジメと湿気が多い場所を好むので、
しっかりと乾かすことで、カビの発生を防ぐことができます。
酢も重曹も、壁にぬりながらこすることを意識してくださいね。
しかし、強すぎると壁紙がはがれてしまいますので、
加減をして行いましょう。
壁紙カビにクエン酸はカビの繁殖も抑える!スプレーして拭き乾かす!
やっかいな壁紙のカビ、続いては『クエン酸』を使って落とす方法をお伝えしていきます。
クエン酸といえば、梅干しやレモンなどの柑橘系に多く含まれている成分ですよね。
食べると疲れが取れる大事な役割を果たしてくれます。
お掃除にも大活躍なクエン酸は、
酸の力で水アカ汚れをキレイに落とし、
水回りをピカピカにしてくれます。
そして壁紙のカビにも効果アリなんです!
カビの繁殖を抑えてくれる効果があります。
クエン酸スプレーを作って、カビを退治しましょう。
どんなものかと言いますと、クエン酸と水を混ぜ、
スプレーボトルに入れて使えるようにしたものです。
作り方は簡単です。
クエン酸小さじ1に対し、水200ml(1カップ)で混ぜます。
クエン酸の粒が溶けるように、よくかき混ぜてください。
これをスプレーボトルに入れて、
気になるカビが生えた部分にスプレーします。
その後タオルやふきんなどで、壁を拭きます。
カビを落とすようなイメージでこすり、ていねいに拭いてください。
クエン酸が乾く前に拭き取るように注意してくださいね。
こうすることでカビが除去され、カビの繁殖も抑えられます。
クエン酸の力って凄いですね。
作業が終わった後は、風通しを良くして壁を乾かしましょう。
クエン酸はドラッグストアや100円ショップで購入することができます。
壁紙のカビにカビキラーは厳禁?水洗いで落としきれない所には使用不可!
カビ対策としてメジャーな洗剤といえば、『カビキラー』ですよね。
お風呂場のカビ取りに便利なカビキラー。
スプレータイプの塩素系漂白剤です。
カビを取る洗剤ならば、壁紙のカビ落としにも使うことができるのでしょうか。
しかし、カビキラーは使用した後に、
水で汚れを落とせる場所でのみ使用可能です。
よって、水洗いで落としきれない室内の壁紙には、
使用することはできません。
お風呂場ではカビキラーをスプレーした後に、
水やお湯でしっかり洗い流しますよね。
当然ですが、壁紙を洗い流すことはできません。
というわけなので、壁紙に使用することは不可能です。
カビキラーには、『次亜塩素酸塩』という成分が入っています。
これは漂白のほか、殺菌や消臭などにも効果がありますが、
とても強いアルカリ性の成分です。
誤って触ってしまった場合、ぬるぬるとした感触が落ちません。
皮膚はやけどのような状態になってしまいます。
衣類などに付着した場合は、色落ちしてしまいます。
ニオイもかなり強力なので換気も必要です。
このような理由から、カビキラーはしっかりと水洗いでき、
落としきれる場所以外での使用は、禁止となっています。
そもそも用途が、「浴室内のカビ汚れ」となっているので、
それ以外の場所での使用はNGですよね。
壁紙のカビ落としには向いていない洗剤なので、
使用しないことがベストです。
スチームクリーナーでカビ除去?壁紙に蒸気を吹き付け乾いた布で拭く!
スチームクリーナーは、最近よくテレビのCMで目にするようになりましたね。
蒸気の力で落ちにくい油汚れや、お風呂の汚れまで落としてくれる、
優秀な電化製品です。
便利そうだなぁと思ってついCMを見てしまいますが、
壁紙のカビ落としにも使えるのでしょうか。
そんなスチームクリーナーは、
壁紙のカビも除去することができます。
高温の蒸気を壁に吹き付けて、嫌なカビを落とせます。
かなりの高温なので、カビも死んでしまいますよね。
しかし気を付けたいことは、スチームクリーナーを吹き付けて、
そのままにしておいてはいけません。
蒸気を吹き付けるため、水分が付き、壁は湿った状態になります。
使用した後は、乾いた布やタオルでしっかり水気を拭き取るようにしましょう。
使用後そのまま湿った状態で放置しておくと、
再びカビが繁殖してしまいます。
水気をしっかりと拭き取り、
壁紙を乾燥させることがポイントとなります。
まとめ
困った壁紙のカビ落としには、さまざまな方法があります。
まず、酢と重曹がおすすめです。
酸とアルカリの力でカビを退治してくれます。
掃除でよく使われる、セスキ炭酸ソーダは、
カビの餌となる皮脂汚れを分解する役割があります。
キッチンハイターもカビ取りに使えます。
壁紙が痛まないように、丁寧にこするように落としてくださいね。
消毒用エタノールもカビの殺菌には効果的です。
ただし、ペンキは色落ちするので注意が必要です。
クエン酸スプレーも壁紙のカビには効果アリです。
カビを落とすだけでなく、予防にもなりますよ。
カビキラーは漂白効果がありますが、
お風呂場専用なので、壁紙への使用はNGです!
最近話題のスチームクリーナーでもカビは落とせます。
しかし、蒸気で水気が残るので、しっかり拭き取りましょう。
壁紙はデリケートなので、どの方法でも、
ていねいに行うことを心掛けておきましょう。
そして作業後はよく乾かすことがポイントです!