私たちの食生活に欠かせない卵には、
たんぱく質を中心に、ビタミンやカルシウム、鉄など、
たくさんの栄養素がバランス良く含まれています。
卵料理は大人も子どもも好きという声が多く、
毎日食べているご家庭も少なくありません。
そんな栄養価の高い卵ですが、
離乳食ではいつから食べられるのでしょうか。
最初は卵黄のみをあげてみます。
スタートする時期は、生後6ヶ月頃になりますね。
離乳食を始めてだいたい1ヶ月経った頃でしょうか。
最初は10倍粥から食べ始め、食べ慣れたらすりつぶした野菜を、
さらに食べ慣れたら豆腐や白身魚をすりつぶしてあげてみます。
豆腐や白身魚が食べれるようになったら、
卵も試していい頃といわれています。
ただし、離乳食の進み具合には個人差がありますので、
順調に進む子もいれば、ゆっくりめの子もいます。
赤ちゃんがお粥や野菜にまだ慣れていないようでしたら、
無理して卵を試さなくても大丈夫です。
赤ちゃんの食べるペースに合わせ、
順調に進んでから試してみましょう。
卵は卵黄と卵白に分かれていますが、
初めて試してみる時は固ゆでにし、卵黄のみからスタートします。
卵はたんぱく質が豊富で栄養価が高い食材ですが、
初めて食べる時は、アレルギー発症の心配もあります。
完全に火を通すことで、アレルギー症状が出にくくなりますので、
中までしっかりと加熱するように気をつけましょう。
卵白の方はいつからOKなのか気になるかと思いますが、
卵黄に慣れてきた、離乳食中期からスタートできます。
離乳食の卵を初めて食べる時の量は?卵黄1個分か全卵1/3を1日1回!
冒頭でもお伝えしましたが、離乳食の卵は卵黄からスタートします。
離乳食中に初めてあげる場合はどれくらいの量がいいのか、
気になりますよね。
アレルギーの心配もあるので、慎重に進めたいものです。
卵黄を初めてあげてみる時は、耳掻き1杯ほどから試してみます。
アレルギーの発症も考えられるため、耳掻き1杯ほどと、
ごく少量から慎重に始めていきます。
食べさせてしばらく様子をみて問題がなければ、
2〜3日おきに少しずつ増やしてみましょう。
赤ちゃんが進んで食べても、急に量を増やすのは、
体に負担がかかってしまうのでNGです。
1〜2ヶ月ほどかけ、様子をみながらゆっくりと量を増やしていきましょう。
食べ慣れてきても、卵黄1個から全卵1/3を、
1日1回までにしましょう。
順調に進めば、2歳頃までには、
適量を食べられるようになるでしょう。
卵ばかりでなく、豆腐や白身魚、鶏ササミなど、
ほかのタンパク源も取り入れ、栄養が偏らないようにしてくださいね。
ちなみに卵を試してみる時間帯は、
病院が開いている平日の午前中がオススメです。
数時間経過してから、じんましんや皮膚が赤くなるなどのアレルギー反応が出ても、
診療時間内であればすぐに診てもらえるからです。
離乳食の卵は粉末状が使いやすい?固ゆでした卵黄をすりつぶして粉に!
離乳食では卵黄からのスタートが基本で、
加熱して固ゆでにすることがポイントです。
固ゆでした卵黄の食べさせ方についてですが、
すりつぶして粉末状にしたものを使います。
まずは、離乳食用の固ゆで卵の作り方をお伝えしますね。
離乳食用の固ゆで卵の作り方
①鍋に卵と水を入れます。
水は卵がかぶるくらいの水位にしましょう。
②中火にして転がしながら茹でます。
③沸騰してきたら弱火にし、15分以上茹でます。
④茹でたら時間を置かずにすぐに冷水に入れ殻を剥き、
卵白を外して卵黄を取り出しましょう。
殻を剥いたらすぐに卵黄と卵白に分けます。
時間が経つほど卵白に含まれたアレルゲン物質が、
卵黄に移ってしまうためです。
卵黄はできるだけ卵白と接していない、中央部分を使いましょう。
すりつぶして粉末状にすることで食べやすくなりますよ。
パサつく感じが気になったら、お湯で伸ばしてあげましょう。
おかゆに混ぜたり、汁物に合わせて使ってもいいですね。
すりつぶして粉末状にした卵黄は、冷凍保存も可能です。
1食分ずつラップに包んで密封袋に入れて冷凍してください。
冷凍保存後は1週間以内に使い切りましょう。
離乳食の卵の進め方で卵白はどうしてる?卵黄に慣れさせてから中期に!
離乳食の卵の進め方では卵白も気になりますよね。
卵白は、離乳食中期からスタートできます。
しっかりと卵黄に慣れたのであればOKでしょう。
5ヶ月から離乳食をスタートし、6ヶ月に卵黄を試して慣れてきたら、
中期に入った7ヶ月頃を目安に卵白を始められます。
進め方も卵黄と一緒で、ごく少量からスタートするのが基本ですが、
卵白には卵黄よりもアレルゲン物質が多く含まれています。
卵アレルギーの原因はほとんど卵白なので、
より慎重に進めていく必要があります。
なので、初日はスプーンで卵白に触れた部分を、
赤ちゃんに1回舐めさせるだけにしましょう。
アレルギー反応が出なければ、2〜3日おきに2回、3回と舐めさせ、
大丈夫であれば、ゴマ1粒の1/4、1/3、1/2と、
少しずつ増やしてみます。
卵白は卵黄よりもアレルギー反応が出やすいので、
より慎重に進めていく必要があります。
ちなみに、卵白を食べる時に使う卵は、
卵黄よりも茹で時間を長めにします。
20分以上加熱して、しっかり火を通した固ゆで卵を使いましょう。
アレルゲンが残る確率は、加熱時間や加熱温度に比例しています。
なので、しっかりと火を通すことで、
アレルギー発症のリスクを、少しでも抑えることができます。
まとめ
離乳食での卵は、最初は卵黄のみからスタートします。
食べることに慣れた、6ヶ月頃を目安にごく少量から試してみましょう。
初めての卵黄は、耳掻き1杯ほどからあげてみます。
問題がなければ、2〜3日おきに少しずつ増やします。
卵は固ゆでしたものを使います。
卵黄はすりつぶして粉末状にすると食べやすくなります。
冷凍保存も可能です。
卵白は卵黄に慣れた中期からOKですが、
アレルギーの心配があるので、慎重に進めていきましょう。