離乳食中期に入ると1日2回食になります。
さまざまな食材を食べられるようになるので、
たくさん食べて大きくなって欲しいと、
ママやパパは赤ちゃんの成長を願うでしょう。
しかし、離乳食中期になっても食事が苦手で、
食べるのを嫌がったり、あまり食べなかったりする子もいます。
食事が苦手な子のために、まずは食べ物の大きさや、
献立を再確認していきましょう。
まず、離乳食中期の食べ物の大きさについてです。
野菜についついては、中期に入りたての頃は、
裏ごしと2㎜角のみじん切りを混ぜてあげましょう。
食べ慣れてきたら裏ごしを減らしていきます。
更に慣れてきたら3〜4㎜角と、
少し大きめのみじん切りにしていきます。
果物はすり下ろしたり潰したり、慣れたらみじん切りにしましょう。
魚類は加熱して細かく身をほぐします。
肉類はすり潰し、
パンは小さくちぎってミルク粥やスープに浸し、柔らかくします。
うどんなどの麺類は、柔らかく茹でてみじん切りにします。
そして中期になると献立も大切です。
1回の食事でバランス良い栄養が取れるように、
食材を組み合わせて作りましょう。
炭水化物、ビタミン・ミネラル、タンパク質の栄養が、
バランス良く取れるように献立を考えます。
炭水化物はおかゆ・うどん・パン、
ビタミンとミネラルは野菜や果物、
タンパク質は豆腐・白身魚・鶏ササミなどですね。
これらの食材を組み合わせて献立を考えれば、
栄養バランスが整った食事が取れるでしょう。
離乳食中期の我が子がご飯を噛まない!先輩ママが教える対処法!
離乳食についての悩みはさまざまですが、
ご飯を噛まないこともその一つです。
中期はもぐもぐして噛むことが目標です。
しかし、このもぐもぐと噛むのが苦手な赤ちゃんも多いです。
大人は噛んで飲み込むことが自然にできても、
赤ちゃんにとっては初め、なかなか大変なことなんですね。
どうすればもぐもぐとご飯を噛んでくれるのか、
先輩ママが教える対処法をご紹介しましょう!
食べ物の硬さを工夫する
離乳食中期に与える食材は、舌で潰せる硬さが適しています。
豆腐くらいの硬さを目安にするといいですね。
なので、硬すぎても上手に噛むことができません。
反対に食材が柔らかすぎたり、ドロドロしていると、
噛まないで飲み込んでしまうでしょう。
食べるスピードはゆっくりと
赤ちゃんに食べさせるスピードが早すぎると、
噛まずに丸飲みしてしまう癖がついてしまう恐れがあります。
焦らずゆっくりと与え、舌と上顎を使って、
もぐもぐ噛んでいることを確認しながら食べさせましょう。
スプーンを口の奥まで入れない
赤ちゃんの口にスプーンを入れる時、
奥まで入れすぎないように注意しましょう。
スプーンが口の奥まで入ることで、
食べ物が喉のすぐ近くに届いてしまうので、
そのまま飲み込んでしまうことがあります。
何度も続けていると癖になってしまうので、
スプーンは奥まで入れず、口の入り口あたりで止めれば、
自然に噛めるようになってくるでしょう。
我が子がご飯を食べたがらない!離乳食中期前半からレシピを見直し!
ご飯を食べたがらない悩みを解消するために、
離乳食中期前半からレシピを見直してみましょう。
中期前半のレシピの基本は、
「7倍粥・野菜・豆腐・魚」を心がけましょう。
炭水化物・ビタミン・ミネラル・タンパク質、
といった栄養素が含まれている食材ですね。
1日2回食になるので、2回とも同じレシピではなく、
変化をつけて色んな食材に挑戦していくと良いでしょう。
素材本来の味、またはだしのみでも十分美味しいので、
この時期の味付けはまだ必要ありません。
そして離乳食中期に入ったからといって、
ご飯の量や食べ物の形状を突然変えては、
赤ちゃんは戸惑ってしまいます。
口に入れても吐き出してしまうこともあるでしょう。
特に離乳食中期の前半は、形状の進め方に注意が必要です。
お粥は7倍粥が基本ですが、慣れるまでは、
ペースト状につぶつぶが少し混ざるくらいから始めていきます。
野菜も裏ごしとみじん切りを混ぜたものからスタートします。
食べるようになってきたら、少しずつ裏ごしを減らし、
みじん切りを増やしていく、といった感じで進めていきます。
離乳食中期の我が子が最後まで食べない!考えられる原因と対処法!
離乳食中期の赤ちゃんが最後までご飯を食べない…、
そんな経験もあるでしょう。
なぜ最後まで食べないのか、
考えられる原因と対処法についてお伝えしていきますね!
お腹いっぱい
お腹がいっぱいで最後まで食べないこともあります。
ミルクや母乳を飲んで満足した場合、
離乳食をあまり食べませんね。
ご飯をちゃんと食べれるように赤ちゃんと遊び、なるべく体を動かしておくと、
お腹が空いて自然に最後まで食べるようになるでしょう。
味や食感が嫌
離乳食に慣れてきた中期でも、
固形の状態はまだ嫌だなぁと感じることがあります。
食べないときは無理に新しい食べ物を与えず、
赤ちゃんが食べ慣れたものをあげましょう。
また、食べづらそうな食材にはとろみをつけたり、
繊維があるものは繊維をしっかり切るのもポイントです。
飽きてきた
赤ちゃんは長時間椅子に座っていることが難しいです。
ぐずったり、ほかに興味が移ったら無理して食べさせず、
食事を切り上げてもいいでしょう。
離乳食中期の手づかみ!片付けに時間がかかるから調理は冷凍保存で時短!
離乳食に慣れてくる中期頃には、
手づかみ食べをする姿も見られるでしょう。
赤ちゃんの成長を感じられるのは嬉しいものです。
でも、手づかみで食べる時は、
どうしても赤ちゃんの口元や服、テーブルや床などが汚れてしまいますよね。
やっと離乳食を食べさせたかと思ったら、
今度は片付けや掃除…なんて毎日はママも大変です。
片付けに時間がかかるママの負担を抑えるには、
調理して冷凍保存しておくのがおすすめです!
時短にもなりますよ。
手づかみ食べの練習にもぴったりで、冷凍保存OKな、
離乳食中期におすすめのレシピをご紹介しますね。
手づかみ豆腐とかぼちゃのおやき
<材料> ※1食分
・かぼちゃ…大さじ1
・絹豆腐…20g
・片栗粉…小さじ2
<作り方>
①かぼちゃは皮を剥いて種を取り、加熱して柔らかくします。
②ボウルに全ての材料を入れ、泡立て器でかき混ぜます。
豆腐の形が少し残るくらいでもOKです。
③フライパンを熱して油を薄く引きます。
テフロン加工のフライパンは油なしでOKです。
④フライパンが温まったらスプーンを使い、
混ざった材料を小さく丸く形成して並べます。
⑤焦がさないように弱火で両面をよく焼きます。
何度かひっくり返し、よく火が通ったら完成です。
サイズが大きかったら、手づかみしやすい大きさに切りましょう。
多めに作って1食分ずつラップに包めば冷凍保存が可能です。
食べる時には水で少し濡らし、
電子レンジで温めるだけでOKですよ!
納豆が好きだからネバネバ好き!?離乳食中期に長芋デビューは早い!?
離乳食中期に入ると、食べられる食材の種類も増えてきます。
海苔巻きやご飯に乗せて食べられる納豆は、
子どもから大人まで人気ですが、
離乳食では中期から取り入れることができます。
湯通しして刻めば匂いも取れますし、
お粥などに入れて食べているご家庭も多いでしょう。
そして、同じネバネバした食材といえば、「長芋」が代表的ですが、
離乳食中期の長芋デビューはOKなのでしょうか。
長芋は離乳食後期から取り入れることができる食材です。
なので、納豆好きでネバネバ好きな子でも、
離乳食中期にはまだ早いのでNGです。
長芋は肌に触れたり口周りにつくと、
大人でも肌が赤くなったり、かゆみが出ることがありますよね。
赤ちゃんの肌についた場合も刺激になり、
肌が赤くなってしまうのです。
同じネバネバ食材でも、長芋と納豆は、
食べられる時期がそれぞれ違うので、
気をつけなければいけませんね。
また、長芋は後期になってもすぐには食べさせず、
いろいろな食材に慣れてからあげると安心です。
その際は、必ず加熱してからあげましょう。
我が子がメイン料理しか食べない!離乳食中期の副菜オススメレシピはこれ!
子どもは自分の好きなものを中心に食べるなど、
好き嫌いはよくありますよね。
離乳食中期も好き嫌いが出てくる時期なので、
苦手な副菜は残し、メイン料理しか食べないことがあります。
ママとしては副菜もしっかり食べて、栄養を摂って欲しいですよね。
では、離乳食中期の副菜にオススメレシピをご紹介しますね!
豆腐と玉ねぎのトロトロ煮
<材料>
・絹ごし豆腐…75g
・玉ねぎ…1/4個
・ほうれん草…少量
・だし汁…100cc
・水溶き片栗粉…約大さじ1
<作り方>
①玉ねぎとほうれん草はみじん切りにします。
②だし汁を火にかけ、絹ごし豆腐、玉ねぎ、ほうれん草を煮込みます。
③玉ねぎが柔らかく煮えたら、
水溶き片栗粉でとろみをつけて完成です。
豆腐と片栗粉のとろみで、ツルッと食べやすい副菜ですよ!
にんじんとさつまいものヨーグルトあえ
<材料> ※1食分
・にんじん…20g
・さつまいも…20g
・プレーンヨーグルト(無糖)…20g
<作り方>
①にんじんとさつまいもは、電子レンジで約1分加熱して、
柔らかくします。
②加熱して柔らかくなったら、みじん切りにします。
③全ての材料を器に盛り付け、よく混ぜたら出来上がりです。
にんじんとさつまいもの甘みと、
ヨーグルトのさっぱりした風味がよく合います。
簡単にできるヨーグルトサラダなので、
副菜としてぴったりですよ!
離乳食中期の我が子!外出時の空腹にぐずりだす!オススメ持ち歩きご飯!
離乳食が始まると、外出時のご飯をどうしようかとお悩みのママも多いでしょう。
初期は1回食なので、持ち歩かなくても授乳で対応できますが、
中期になると2回食なので、
お腹が空いてぐずり出すこともありますよね。
そこで、離乳食中期の外出時にオススメの、
持ち歩きご飯をご紹介しますね!
ぐずった時にもすぐに対応できますよ。
簡単きなこ蒸しパン
<材料> ※6個分
・小麦粉…70g
・きな粉…10g
・ベーキングパウダー…3g
・粉ミルクor水…100㏄
<作り方>
①小麦粉、きな粉、ベーキングパウダーを混ぜます。
粉ミルクを使う場合は、100ccのお湯で調合します。
②全ての材料をよく混ぜ合わせます。
③フライパンにシリコンや紙型のカップを並べ、
材料を流し入れます。
④熱湯を沸かしフライパンに注ぎます。
カップの1/3辺りまで熱湯を注ぎます。
⑤フライパンに蓋をし、弱火で10分ほど蒸したら完成です。
白身魚の小判焼き
<材料> ※1〜2人分
・じゃがいも…1個
・玉ねぎ…1/2個
・にんじん…1/4本
・白身魚(たらや鯛など)…10〜15g
・片栗粉…大3
<作り方>
①白身魚は茹でて骨と皮を取り除き、ほぐします。
②野菜はみじん切りにし、柔らかくなるまで茹でます。
③野菜を潰し、次に白身魚と片栗粉を入れ、潰して混ぜます。
④フライパンを熱し、オリーブオイルを薄く引き、
材料を小判形にして蒸し焼きにし、
両面火が通るまで焼いたら完成です。
まとめ
離乳食中期は、裏ごしとみじん切りを混ぜた状態から始めます。
献立は、炭水化物、ビタミン、ミネラル、タンパク質の、
栄養バランスを考えて作りましょう。
噛まない時は、食材の硬さを調整し、食べるスピードはゆっくりと、
スプーンを奥まで入れないことに気をつけましょう。
中期前半のレシピは、「7倍粥・野菜・豆腐・魚」が基本です。
食べない原因はさまざまですが、
赤ちゃんが嫌がる場合は、焦らず無理しないことも大切です。
手づかみ食べをすると、片付けに時間がかかります。
まとめて調理し、冷凍保存することで時短になります。
「手づかみ豆腐とかぼちゃのおやき」がおすすめです。
ネバネバの長芋は離乳食中期はNGです。
後期から食べられます。
副菜を食べない子にオススメレシピは、
「豆腐と玉ねぎのトロトロ煮」、
「にんじんとさつまいものヨーグルトあえ」です。
外出時の空腹におすすめの持ち歩きご飯は、
「簡単きなこ蒸しパン」、「白身魚の小判焼き」です。