唐揚げやコロッケなど、子どもから大人まで大好きな揚げ物は、
自宅で調理すれば揚げたてを食べられますよね。
一家に一つはフライパンを保有していますよね。
もちろん揚げ物にも使っているよ、という方も多いかと思います。
それって実は危険を伴うこともあるんですよ。
意外と知られていないのかもしれません。
少ない油で揚げられるというメリットも、もちろんあります。
あまり油を使わず揚げ焼きにする、という方もいらっしゃいますよね。
それに使う油の量が少なければ、
なんとなくヘルシーなイメージがありますよね。
しかしこの少量の油で揚げることが、
危険に繋がることもあるんです。
なぜなら、油の量が少ないことによって、
フライパンに熱が伝わりやすく、高温になりやすいのです。
しかも、油の温度が一気に上がってしまう可能性があります。
一気に高温になるということは、
火災が発生してしまう可能性もあるんですよ。
油の温度が高くなりすぎないよう、注意をしていなければ、
気付かずに高温になっている恐れがあります。
そうならないためにも、調理する際には、
その場から離れないようにしましょう。
しっかりと監視しておく必要があります。
揚げ物をする際は、できれば揚げ物専用鍋などの利用がおすすめです。
しかし、置く場所がないなど、持ってない方もいますよね。
フライパンで揚げ物をするというなら、危険がないように、
しっかりと監視し、注意して使用しましょう。
フライパンでの揚げ物は温度計で管理しよう!油量は半分より少なく!
カリっとサクッと揚げたては、とても美味しいですよね。
しかし、フライパンで揚げる際には、いくつか注意点があります。
まず、先ほどもお伝えしましたが、
揚げ物の最中は常に側で監視していることです。
その場を離れてしまい、気付いたら火が上がっていた、
なんてことになっては大変ですからね。
そして、油の温度には気を付けなければいけません。
唐揚げや天ぷらなどに適した温度は160度~180度です。
温度計で油の温度を計り、ベストな温度で調理することをおすすめします。
最近では、温度管理機能が設置されているガス台などもあります。
一定の温度を感知したら、火が消える仕組みです。
この機能があればぜひ利用してくださいね。
温度計付きの菜箸という便利な菜箸も販売しています。
温度計を持っていないという方は、チェックしてみてください。
また、揚げる食材によって油の温度も異なります。
唐揚げや天ぷら、とんかつなどにちょうどいい温度は、
約170~180度といわれています。
ジャガイモやサツマイモなどは、約160度がベストです。
低めの温度でじっくりと火を通すためですね。
魚介類の天ぷらなどは約170~180度の強めの温度で、
さっと揚げる感じが良でしょう。
このように食材に合わせた温度で調理をすることで、
より美味しい揚げ物ができあがるでしょう。
そしてもう一つ、注意が必要なのが油の量です。
こちらはフライパンの深さにもよりますが、
半分よりも少なめの油を入れましょう。
油を入れる量は多くても危険ですし、
少なくても火災の危険などがあります。
だいたい半分の高さを目安にして油を注いでください。
フライパンでの揚げ物にテフロンは向かない!高温調理で剥げるかも!
フライパンには、鉄製、アルミ、ステンレス、銅など、
さまざまな種類があり、特製もそれぞれ異なります。
国内で特に流通が多いのが、テフロン加工のフライパンです。
テフロン加工のフライパン一つで、炒め物や焼き物だけでなく、
揚げ物や煮物、麺を茹でるなど、さまざまな調理に使えて便利ですよね。
特にテフロン加工されたフライパンは、炒めたり焼くことに最適で、
焦げ付きにくいというメリットがあります。
しかし、テフロン加工のフライパンは、
揚げ物向きというわけではありません。
一番の理由は高温に弱いことです。
そのため、高温調理の揚げ物をすることによって、
テフロン加工が剥げてしまいます。
剥げてしまったら、元に戻ることはないので、
そこから傷がつき、フライパンがどんどん劣化してしまいます。
使用する油が炒め物よりも多いことや、
調理時間も長めなので、傷みやすくなっています。
このようなことが原因で、テフロンが剥げてしまうんですよ。
普段何気なく使っているテフロン加工フライパンですが、
揚げ物をする際は避けたほうが良さそうですね。
セラミックフライパンは揚げ物にオススメ!遠赤外線効果で甘くなる?
揚げ物に適したフライパンは、セラミックフライパンです。
理由は、高温に強いセラミックをコーティングしているので、
溶けてコーティングが剥がれることはないためです。
セラミックの遠赤外線効果によって、
料理も美味しく仕上がりますよ。
特にカボチャやサツマイモの天ぷらなどは、
甘く美味しく仕上がります。
また、セラミックのメリットは、熱が伝わりやすいという点です。
そのため、比較的短時間で最適な温度になりやすいです。
セラミックフライパンに特に適した温度は160~180度なので、
唐揚げや天ぷらなど、一般的なものに向いているといえますね。
これくらいの温度で調理するなら、
フライパンが傷むこともありませんし、
寿命が縮むこともありません。
まさに、セラミックフライパンは揚げ物にオススメといえますね。
フライパンで揚げ物…油量は揚げ物をする素材の厚みの半分がベスト!
揚げ物を作る際、フライパンに入れる油の量って、
案外適当に入れていませんか。
実際どれくらいの油量がベストなのでしょうか。
それは、揚げる素材の厚みの、半分の量がちょうどいい感じです。
片面ずつしっかりと揚げるイメージですね。
片面に焼き色がついたら、ひっくり返し、もう片面も焼きましょう。
衣がしっかりと焼きあがっていたらOKです。
唐揚げやフライ、コロッケなどは、こんがりきつね色が目安ですね。
油の量が素材の厚さの半分だと、少なく感じるかもしれませんね。
しかし、揚げ焼きする感じでじっくりと火を通しましょう。
たっぷり油を注ぎすぎた場合、フライパンから溢れたり、
油がはねて火に付着してしまったら、燃え上がってしまいますよね。
そして使用するフライパンの深さは深めの方が、
油がはねても飛び散ることを防げますよ。
どちらかというと、浅いものよりも深い方が安全ですね。
油量は素材の厚みの半分がベストで、
多くてもフライパンの半分の高さまでです。
フライパンで揚げ物をするメリットとして、
油量が少なくて済むので、時短調理にもなりますし、
調理し終わったあとの油の処理がラクですよね。
揚げ物調理をした後の片付けは面倒ですよね。
少しでも負担を減らすために、油量は少ない方が助かります。
それに少量の油でも工夫次第で、美味しく調理できますよ!
フライパンで揚げ物のコツは油温が下がらぬよう少量ずつ揚げ火は弱め!
揚げ物を調理するにはコツがあります。
うまくコツをつかむことで、美味しい仕上がりになりますよ。
広く浅く作られているフライパンは、油の温度も下がりやすいです。
そのため、揚げる食材の量は少量ずつ油に入れましょう。
火は弱めに設定します。
フライパンは揚げ物専用鍋に比べたら広めなので、
ついつい一気に食材を投入してしまいがちですが、
そこは我慢してくださいね。
大量に食材を投入すると、油の温度が下がってしまいます。
そのため、一つ一つの食材が揚げ終わるまで、
時間がかかってしまいますよね。
少量ずつ入れた方が、食材に熱が通るのも早いです。
唐揚げは特にお肉をたくさん入れてしまうと、
油の温度が下がり、ベチャっとした仕上がりになってしまいます。
それでは食感も良くありませんよね。
そして、火の調節にも気を付けなければいけません。
強火や中火では、表面だけが焦げてしまい、
中まで火が通っていない状態です。
表面がこんがりした色でも、食べたら中まで火が通ってなかった、
なんてことも。
そのため、弱火でじっくりと熱を通し、
中までしっかりと揚げるようにしましょう。
2~3回ほどひっくり返すことも大事ですよ。
ひっくり返してよく熱を通すことによって、
サクっと、カリっとおいしい揚げ物ができあがります。
フライパンで揚げ物…はねるのは水が油中で爆発起こす?水気を落とし投入!
揚げたての食材はとても美味しいですよね。
しかし、できたての揚げ物を食べるには、まず調理です。
でも揚げ物をするときに油がはねて、
怖いなって感じたことはありませんか。
フライパンは浅くて広いので、特にはねやすいのかもしれません。
ダイレクトに油が飛んできて、ヤケドしそうになりますよね。
材料を投入してから、毎回ヒヤヒヤしてしまいます。
どうすればあの油がはねるのを避けられるのか…、
なるべく安全に揚げ物をしたいものです。
油がはねる原因は一つ、それは『水』です。
食材にはだいたい水分が付着していますが、
その水分こそ、油がはねる原因です。
水分が付いたまま、投入するとパチパチとはねてしまいますよね。
水は100度、油は200度とそれぞれ沸点が違いますので、
油に投入された水が先に沸騰状態になります。
そして、沸騰後の水蒸気が膨れ上がり、
油の中で爆発を起こしてしまいます。
この油の中での水の爆発こそ、はねる原因なんですね。
油の中で水が爆発…、なんて考えるとちょっと怖いですよね!
そのため、油はね防止対策としてできることは、
食材の水気を落としてから油に投入することです。
キッチンペーパーなどでよく水気を拭き取る、
調味料のタレなどを多くつけすぎない、
小麦粉などの粉で食材をしっかりとコーティングする、
といった感じです。
油はね防止対策を取ることで、フライパンを使っても、
うまく調理できるでしょう。
フライパン揚げ物のやり方…食材を薄く切り揚げ焼きをイメージし調理!
野菜やお肉、海鮮など、揚げ物にはさまざまな食材がありますよね。
フライパンを利用して揚げるには、揚げ方も大事ですが、
食材の切り方を工夫することで、さらに美味しくできますよ。
フライパンを使うと、油の量も少ないですよね。
そのため食材によっては、火が通るまでに、
若干時間がかかってしまいます。
そのような理由から、食材は薄く切ることがポイントです。
薄く切ることで、食材に熱が通りやすくなりますし、
調理時間も短縮されます。
揚げ物のやり方としては、食材を薄くカットし、
少なめの油での揚げ焼きをイメージする感じです。
唐揚げや天ぷらで使うことの多い鶏肉は、
厚さ1㎝以下にすると、早く熱が通りやすいです。
野菜は5㎜を目安にカットすると、いい感じで熱が通り、
カリっとした食感になりますよ。
このように、食材のカットなどのやり方を工夫することで、
より美味しい揚げ物を作ることが可能です。
まとめ
フライパンでの揚げ物は、高温になりやすいため危険を伴います。
温度に十分気を付けて、その場を離れないようにしましょう。
油の温度は一般的に約160~180度です。
油の量は多くてもフライパンの半分までにしましょう。
テフロンフライパンは、高温により加工が剥がれやすいため、
揚げ物には向いていません。
セラミックフライパンは、揚げ物におすすめです。
高温に強いコーディングと遠赤外線効果で、
美味しく仕上がりますよ。
フライパンは浅いので、油量は食材の半分がベストです。
揚げるときは、少量ずつ入れ、火は弱めを保ちましょう。
大量に食材を入れると、油の温度が下がってしまいます。
油がはねるのは、油の中で水が爆発しているからです。
食材の水気を取ることで防止できます。
食材を薄く切ることで、調理時間の短縮になりますよ。
揚げ焼きをイメージしてくださいね。
このようにフライパンを使用しても、
コツをつかむことで、美味しい揚げ物ができますよ!